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●歯根の虫歯(根面う蝕)
歯は歯肉から外へ出ている部分(歯冠)と、歯肉の仲に隠れている部分(歯根)とに分けられます。
一般に虫歯といえば、ミュータンス菌が原因の歯冠部の虫歯のことを指します。
歯冠の虫歯と歯根にできる虫歯は性質が異なります。

ここでは、歯根にできる虫歯についてお話します。
●進行しやすく、治療が難しい
歯肉は年をとるとともに、やせてきて(退縮して)、歯が長くなったように見えることがあります。
特に歯周病にかかると歯肉の退縮が進み、健康な時には歯肉に隠れていた歯根が外に現れてしまいます。

歯冠の表面はエナメル質で覆われていますが、歯根はセメント質に覆われています。
エナメル質に比べてセメント質はやわらかく表面がザラザラしているので、汚れが付着しやすく虫歯にかかりやすいのです。
そして一度虫歯にかかると、急速に広範囲に広がります。

また根面う蝕は、治療しにくい虫歯と言われています。
歯冠の虫歯の多くが外から中に向かって縦に進行するのに対して、 根面う蝕は歯と歯肉の境目に沿って横に進行して歯の周りをぐるりと取り巻きます。
歯冠部分が健全な状態で残っているのに歯根部が環状に虫歯になっている場合もあり、 やむを得ず抜いてしまうこともあるようです。
歯冠の虫歯には接着性プラスチックを詰めて治すことも多いのですが、エナメル質には十分な接着強度があるこの材料も、 セメント質や象牙質にはまだ完全な接着性能がありません。

根面う蝕は歯周病の進行した高齢の方に多く見られます。
歯根が露出してきたら、特に歯磨きに注意してください。
また、定期的なメンテナンスに通うことも大切です。
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