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● 金属アレルギー
アレルギーといえば、みなさんは薬物アレルギーや食物アレルギーを 思い浮かべるのではないでしょうか。 薬物や食物のアレルギーに比べると、非常にまれにしか発現しませんが、 いろいろな金属でアレルギー性皮膚炎が起こることがあります。 これを金属アレルギーといいます。 頑固な湿布・かぶれ・吹き出物や不眠は金属アレルギーが原因で起こる場合があります。 ピアス・ネックレス・指輪等は着けているその場所にアレルギー反応が出ますが、 口の中の金属は唾液で金属イオンが溶出し全身にまわるため、 身体のどこにアレルギー反応が出るかわかりません。 歯科の治療では、むし歯や欠けた部分の修復に金や銀、パラジウムをはじめ、 さまざまな種類の金属を使用していることはご存知のとおりです。 現在、歯科においては二十種類以上の金属元素が、合金、 その他の形で用途に応じて使用されています。 これらは数十年前から現在に至るまで、歯科治療において絶大な効果をあげてきました。 金属を使用せずに歯科治療を行うことは考えられないほど、 歯科材料の中で金属は重要な役割を占めています。 ただ、口腔内は金属にとって非常に過酷な環境であるため、 多くの合金は目にみえない形で微量の金属成分が溶出しています。 溶出した金属成分が生体内に取り込まれ、生体内のタンパク質と結合すると、 本来生体がもっていない化学物質ができます。 生体はこれを異物とみなして、アレルギーが起こることがあるのです。 日常生活においても、いろいろな金属が、アクセサリー(ピアス、ネックレスなど)や 腕時計、皮革製品、鍋などの台所用品や食器に使用されているために、 金属アレルギーの原因が歯科治療で使用した金属であるかどうかは、 原因金属を特定するパッチテストを行わなければなりません。 金属アレルギーが疑わしい場合は、診断に際し皮膚科の協力を得て共同で治療に当たります。 近年では、セラミックやプラスチックなど、金属以外の材料を使って むし歯や歯の欠けた部分の修復が可能になったため、パッチテストの結果、 歯科用金属にアレルギーがあっても安心して治療を受けることができます。 |
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